超音波厚さ計は、鉄やアルミ等の金属や、樹脂やガラスの厚みを、片面から測定することができる装置です。
片面に探触子(プローブ、トランスデューサー)と呼んでいる超音波センサーをあてるだけで厚さを測定する事ができるため、ノギスやマイクロメーターでは測定できない箇所の厚さ測定に用いられています。
鉄、アルミ、ステンレス、銅、真鍮等の金属だけでなく、ガラスやプラスチックなどの厚みを測定することができます。
一方で、木材や発泡スチロール、ウレタン等、内部に気泡があるものや、ゴム、ジェル等の柔らかいものは測定することができません。コンクリートやセメント、岩石も測定することができません。
*一部の金属やガラス、プラスチックでは測定できない場合もあります。「この材質は測れるかな?」と迷ったら、お気軽にお問い合わせください。
以下の3つの条件があります。
校正証明書とは、国家標準にトレースされた標準器を基準にした測定体系のもとで校正が行われ、その結果がメーカーの仕様を満足していることを証明する書類です。
NDTマートの超音波厚さ計には、校正証明書が付属しているので安心してご使用いただけます。
以下3つの検査を行います。
※JIS Z 2355 「附属書1(規定)パルス反射式超音波厚さ計の性能測定方法および表示方法」 に準拠した超音波厚さ計の検査を行います。
超音波厚さ計は、プローブから超音波を発して、測定物の底面に反射して戻ってくるまでの時間を計測し、この時間に、音速をかけて厚さを表示します。
弊社で販売している厚さ計だけでなく、すべての超音波厚さ計は、この仕組みをもとに厚さを測定しています。
測定できます。
ただし、ペンキの厚さは実際の3倍程度厚く測定されます。
表示値 =(母材の厚さ)+(ペンキの厚さ×3)
このような結果となりますので、注意が必要です。場合によっては、ペンキの厚さのみが測定されることもあります。
ペンキの上から、母材の厚さのみを測定する場合の方法・注意点については、この次の質問をご参照ください。
可能です。 スルーペイント機能が搭載された厚さ計をお使いいただけば、測定が可能です。ただし、以下の条件を満たしている必要があります。
上記の条件が満たされていれば、「スルーペイントモード」で塗装の上から母材の厚さのみを測ることができます。
以下の条件を満たしていれば、問題なく測定できます。
配管の厚さ、形状によって、測れるものとそうでないものがあります。 以下の条件に合致するものであれば、測定が可能です。
内径の大きさが1,000mm以上なら測れます。
それを下回ると、探触子と測定面が密着せず、間に空気の層が入るため、測定が困難になります。
接触媒質を多めに塗布すると、測定値が表示されることがありますが、接触媒質の厚さと母材の厚さを足した厚さを表示しているので、実際より厚い数値が出ます。
測定できます。
容器の中に水などの液体が入っていても、問題なく測定できます。
ただし、塩ビ管などのプラスチック容器に水が入っている場合は、5MHzのプローブでは測定できない場合がありますので、2MHzのプローブを推奨しています。
測定できる場合とできない場合があります。
2MHzのプローブを使用すれば、ほとんどのプラスチックは測定することができます。ただし、柔らかいものや厚みがあるもの等、一部測定できない場合もあります。詳しくは担当までご連絡ください。
可能です。
ただし、スルーペイント機能は使えません。スタンダードモードでの測定となり、母体と塗装あわせた厚さが表示されます。 塗装の厚さは実際の3倍程度厚く表示されるので、注意が必要です。
正確な厚さを測定する場合は、塗装をはがして測定する必要があります。
測定できます。
測定面の裏側が腐食していても、厚さ測定は可能です。
ただし、スルーペイント機能を使用する場合は、裏側が腐食していると測定できない場合があります。
KT-300シリーズ、KT-310シリーズには、送信と受信の区別はありません。本体のコネクタにどちらの端子を差し込んでも、問題なく動作します。
一方、UM-4シリーズとUM-5シリーズには、送信と受信の区別があります。このため、送信と受信が誤って接続できないように本体に工夫がされています。
また、精密検査用厚さ計のKT-350は、一振動子探触子を使用しているため、端子は1つしかありません。