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サーベイメーター・シーベルトの基礎

サーベイメーターとシーベルトについて、分かり易く説明します。

サーベイメーターとは

放射線測定サーベイメーターとは、携帯用の放射線測定器のことです。
非破壊検査手法の1つである放射線透過試験や、放射能汚染の測定、環境汚染の調査など様々な放射線測定の用途で使用されています。

サーベイメーターは、検出器のタイプにより、GM管式、シンチレーション式、電離箱式などに分類されます。

GM管式サーベイメーター

ドイツのガイガー氏とミュラー氏が発明した方式で、GM管のGMは2人の頭文字に因みます。ガイガーカウンターやGM計数管、ガイガー=ミュラー計数管とも呼ばれています。使いやすく、広く流通しています。

シンチレーション式サーベイメーター

GM管式や電離箱式に比べ感度が優れ、高感度の測定が可能です。微少な放射線測定に適しています。

電離箱式サーベイメーター

エネルギー特性がよく、高い精度で測定が可能です。一方で、シンチレーション式やGM管式に比べ感度は低くなります。

*NDTマートでは、GM管式サーベイメーターのみを販売しており、シンチレーション式および電離箱式サーベイメーターの取り扱いはありません。

シーベルトとは

シーベルト(Sv)とは、放射線の生体への影響を示す単位です。
放射線や放射能を示す単位には、グレイやベクレルという単位がありますが、必ずしもこれらの値の大小と人体への影響は一致しません。放出される放射線の種類やエネルギーの大きさにより、人体が受ける影響が異なるからです。
シーベルトは、放射線の種類やエネルギーの大きさ考慮し、人体に与える影響を基準にして考えられた単位です。

サーベイメーター(ガイガーカウンター)では、1時間あたりのシーベルトを測定することができます。

放射線・放射能の単位
単位名 定義
シーベルト(Sv) 生体への影響を示す単位の単位
重量あたりの吸収エネルギー量に、放射線の種類による各生体組織への影響度合いの違いを考慮した係数を乗じて求めた放射線の線量を表す単位
グレイ(Gy) 吸収線量の単位
放射線のエネルギーが重量あたりどれだけ物質に吸収されたかを表す単位
(1Gyは1J/Kgのエネルギーを吸収したときの線量)
ベクレル(Bq) 放射能の単位
1秒間に原子核が崩壊する数を表す単位
電子ボルト(eV) エネルギーの単位
放射線などのエネルギーを表す単位(1eV=1.6×10-19J)
自然放射線および医療被ばくによる1人当たりの放射線量 (年間実行線量:mSv)
自然放射線 被ばくの種類 世界平均 日本
大地放射線 0.5 0.32
宇宙線 0.4 0.27
カリウム40等の経口摂取 0.3 0.41
ラドン等の吸入 1.2 0.45
医療被ばく 被ばくの種類 世界平均 工業国 日本
医科X線診断・CT 0.4 1.2 2.3
歯科X線検査 0.002 0.01 0.02
核医学診断 0.03 0.08 0.03

※日本の医療被ばくは、放射線診療機器が普及しているため、諸外国に比べ高くなっています。

全身への影響の評価値 放射線量(実行線量:Sv)
実効線量(mSv) 内訳
0.05 原子力発電所の事業所境界での1年間の線量。
0.1〜0.3 1回の胸部X線撮影による線量。
0.2 東京とニューヨーク間を航空機で1往復することで受ける線量。
1.2 1日1.5箱のタバコを吸う喫煙者と同居する人が、副流煙から受ける年間の線量。
1.48 1年間に自然環境から1人が受ける放射線の日本平均。
2.42 1年間に自然環境から1人が受ける放射線の世界平均。
6.9 1回のCTスキャンにより受ける線量。
10 日本国原子力安全委員会の指針では一般人の屋内退避。
13〜60 1日1.5箱のタバコを吸う喫煙者の年間の線量。
50 電離放射線障害防止規則による放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が1年間にさらされてよい放射線の限度。
日本国原子力安全委員会の指針では一般人の避難。
100 電離放射線障害防止規則による放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が法定の5年間にさらされてよい放射線の限度。
電離放射線障害防止規則による放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が1回の緊急作業でさらされてよい放射線の限度。
250 福島第一原子力発電所事故での緊急作業従事者に限って適用されている被曝線量上限。
白血球の減少。
500 リンパ球の減少。
国際放射線防護委員会による人命救助を例外とする上限。
1,000 急性放射線障害悪心(吐き気)、嘔吐など水晶体混濁。
2,000 出血、脱毛などの症状が発生。5%の人が死亡する。
3,000〜5,000 50%の人が死亡する。
7,000〜10,000 99%の人が死亡する。ただし、頭部や胴体ではなく手足のみに被曝をした場合は、手足の機能に障害(熱傷等)が出る。

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